ふと思いついてUPしておきます。
私のうつ病の経緯です。
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【高校一年】
欝病が発病する。
中学の時異常なほど勉強にハマり、その結果福岡で一番の進学校である高校に入学する。
中学は極端にアホな中学だったのでそのギャップのせいなのか
ストレスで脳のどこかが壊れたのかもしれない。
しかし確実な原因は未だ不明。
気力、意欲が無くなり、人として基本的な営みが出来なくなる。
(お風呂に入るとか、朝歯を磨くとか、服を着るとか、
普段誰でも意識せずやれるような事)
そして頭が働かなくなる。
人と喋っていても途中ですべてが頭から消えたりする。
常に頭にキリがかかっているような感じ。
そして常に眠い。登校していても道路で寝るほど。
そのくせ布団に入ると眠れない。
夜は地獄のような苦しみ。何時間も布団に入って
悲しい気持ちのまま時間と戦う。
そしてそんな自分がものすごく悲しい。
何も出来ない毎日が悲しい。
中学の頃持っていた目標や予定が何もかもかなわないのが悲しい。
欝病ってのはハタからみたらなまけものにしかうつらないものなので
周囲からの軽蔑も苦しい。
その時は自分も「欝病」って言葉すら知らなかったし、
周囲も全く無知だった。
よって地獄のような高校三年間を過ごす。
ロクな記憶無し。
【高校三年】
とある友達が出来る。その子は親が心理学者だったので
心理学の知識があり、
私が欝病であることを教えてくれる。
通院を強く勧められるが、病院じゃ治らないという偏見で通院しない。
あと精神的な事を「病気」と言うことに抵抗があった。
【浪人/19歳】
地元の大学を落ちて(試験にも行けなかった)、
親から離れた場所へ行きたいと強く思い
東京の大学を受けることを決めて
浪人する。
しかし相変わらず欝病なので
予備校も週に一日出席するようなペース。
勉強もほとんどしない。
この頃からその友達と街遊びをはじめ
垢抜けていく。
夜は欝じゃない場合が若干多かったので夜遊びが増える。
【上京/20歳】
大学に奇跡的に受かり、上京する。
しかしまったく授業に出ない。
そのうち親が金をくれなくなりほぼフリーターと化す。
この頃欝の時にキャッチで騙されて
210万の借金を作ってしまう。
秋ごろ、それまで働いていた居酒屋を辞めて
借金を返すために風俗に行く決心をする。
それからは風俗嬢。
【21歳】
大学を休学する。
一人暮らしで誰にも仕事の事を明かさずひたすら借金を返す毎日。
精神的にはかなりおかしくなっている。
その頃はネットも持ってなかったのでとにかく一人。
一ヶ月寝続けたりなんかはざらで、それでも少しずつ借金は減っていく。
しかしどんなに欝でも何故か「死にたい」と思うことはなかった。
すぐに欝になって仕事を休むので
店を転々とする。
21歳の頃だけで10店舗は店を変えたはず。
今どのくらいの借金が残っているのかとか、
今は何日なのかとか、それすらも分からないめちゃくちゃな日々。
家賃も五ヶ月ぶんぐらい滞納していて、
光熱費も携帯も止まってから払うのが当たり前だった。
今だと考えられないんだけど‥。とにかくこの頃はそうだった。
部屋は廃墟のようだった。キッチンにはいつも汚水が溜まってた。
21歳の最後である三月、はじめて「死にたい」という衝動が走る。
【22歳】
四月に大学に復学する。人との喋り方も忘れてるような状態で、
廃人みたいな感じなのだけど
はいつくばって大学に行く。
しかし欝は進行する一方で
死にたい気持ちがどんどん大きくなる。
冷たくて、重くて悲しい。
この頃から真剣に「欝病」と戦うことを考えはじめ、
ネットとかで真面目に勉強してみる。
「自分は精神病」って事を認める事からはじめ、
周囲がどう言おうが自分でどうにかしようと動きはじめる。
色んな本を読んで、自分が重度の欝病であることをはっきりと自覚する。
ある日、カッターで手首を切ってしまい
それがきっかけで通院を決意する。
西日暮里の心療内科にはじめて行き、「重度の欝病と不眠症」と診断される。
マイスリーとアナフラニールという薬を貰い、
それからは薬の副作用との戦いがはじまる。
この頃(六月ごろ)お金の関係で
今まで住んでた部屋を引き払って
隣に住んでいた妹と同居をはじめる。
それがいい影響になったのかもしれない。
相変わらず死ぬことしか考えられない毎日だったのが、
六月の中旬に妹に誘われて行った好きなミュージシャンのライブがきっかけで変わる。
ここ数ヶ月「楽しい」って感情を感じたことが全くなかったのが
そのライブを「楽しい」と思えたのだ。
もう永遠にそういう感情は無いものかと思っていたので凄く嬉しかった。
薬の副作用も、先生と量を相談しながら飲み続けていたら
そのうち無くなり、不眠が薬で治ってしまったのでものすごく生活レベルが上がる。
六月だけで五ヶ月分たまっていた前の部屋の家賃を払ったりする。
借金もほとんど完済状態になる。
気力はこの六月から上昇し続け、12月まで全く鬱の無い
今までで一番のロングランを記録する。
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つまりは六月以来もうかなりの期間欝じゃないんです。私。
そりゃあ普通に暗い気分時はありますがそれは病的なものではなく
普通の人が誰でも感じるような気分です。
あの真っ暗な原因不明の無気力感は六月以来来ていないのです。
むしろ毎日とても楽しいと思います。
何が今までと違うって、やっぱり通院してる事だと思います。
まあマイスリーでラリって人に迷惑かけるとかはあるけど‥。
でも欝で人に迷惑かけるのの1000倍はマシだと思います。
「通院」。ただこれだけなのに
自分の場合七年間も偏見があって出来ませんでした。
実家の親とかがそういうのに強い偏見を持ってたしね。
今でも持っている人が周りにいます。
でも、今回のことで何より学んだことってのは
「自分を助けられることは自分しかいない」ってことです。
「不眠症だの欝病なんてこの世にねーよ!病院なんて大げさ」とか言っちゃう人ってのは
私の七年以上のことを知って言ってるわけじゃないのです。
そして私を助ける気があるわけでもないのです。
だから聞く必要はないのです。
そういう姿勢が心の病気の治療には大事だな、と思います。
もちろん理解して支えてくれる人がいたらそれほど幸せなこともないと思うけどね。